その昔、病にかかった創業者の父親は、谷汲の地で静養していました。温泉が大好きだった父親が湯治に出かけたくても、近くには通える温泉がありません。「大好きな温泉に入れてあげたい。カラダの痛みを少しでも和らげてあげたい。」
そう思った創業者は、谷汲の地で温泉を掘ろうと決めたのです。
創業者が掘ったその温泉は、恵まれたことに非常に優れた泉質でした。当時、お湯を借りに杖をついて来たご老人が、帰りに杖を忘れていくなんてエピソードがいくつもあったほどに。
そして、その温泉は、たちまち評判となり、近所の足腰の悪いご老人や、仕事の疲れを癒したい人々がこぞって入りに来るようになりました。
温泉の評判を聞き、全国から多くの人が訪れるようになった温泉は、いつしか「名泉」と呼ばれるようになりました。
そして、この温泉は「谷汲温泉」と名付けられ、「根尾川谷汲温泉」は誕生したのです。
谷汲の地に広がる四季折々の豊かな風景と、親孝行の気持ちから生まれた名泉「谷汲温泉」を心ゆくまでご堪能ください。
<泉 質>
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- 源 泉 名
- 谷汲温泉
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- 泉 質
- ナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉
(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
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- 一般的禁忌症
- 病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期。
<効 能>
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- 一般的適応症
- 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進。
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- 泉質別適応症
- きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症
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- 入 浴 法
- お湯に短時間繰り返し入ることによって、長時間の入浴に比べ、体の芯からあたたまり、湯冷めしにくくなります。
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- 注 意 点
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- 飲酒直後の入浴は、心臓発作等の事故の元です。
酔いを覚ましてから入るようにしましょう。 - 温泉に入る前には、必ず掛け湯をし、体をお湯に鳴らしましょう。
体の汚れを洗い流して入ることで、温泉成分をより吸収しやすくなります。
- 飲酒直後の入浴は、心臓発作等の事故の元です。